
テンダーヒル御所の基本理念は、ただひとつ。
「すべては個人の尊厳のために」
少し、説明いたします。
「老い」は、全てのひとに等しく訪れます。
ひとは老いることで、体力や身体機能が衰えたり、記憶力が減退したりします。
生活を営む中で、いろいろなかたちで誰かのたすけが必要になったりもします。
でも、体がいうことを聞かなくなったり、もの忘れがひどくなったからといって、そのひとの「人としての価値」が損なわれることはありません。
産まれたばかりの子供も働き盛りのお父さんも白寿になったおばあちゃんも人としての存在の重さは、1グラムだって違わないのです。
テンダーヒル御所が存在する目的は、まさにご利用者の人としての絶対的な価値を守ることにあります。
ここで行われる業務は、日常生活介護であり、健康管理であり、相談援助です。
しかしそれらは、手段であって目的ではない。
これらの手段を用いて、ご利用者ひとりひとりが誇り高い「生」を貫くことができるようそれを支えることこそが、目的なのです。
わたしたちは「個人の尊厳」を、他の何ものにも勝る最高にして究極の価値と位置づけます。
それはあたかも太陽のように、どんな時代にあっても、全ての人の上にあり、全ての人に等しく光を注ぎ、生きる力を与え続けるのです。
基本理念の実現のために、わたしたちは次のような方針でケアサービスの提供を行います。
1) おひとりおひとりの価値観やライフスタイルを大切にし、自己決定を尊重します。
2) 身体機能や生活意欲をできるだけ低下させることなく、自立した生活を維持できるよう支援します。
3) 車椅子用安全ベルトなど、身体拘束となるようなことは行いません。(緊急の場合を除く)
4) 可能な限り科学的な介護(「考える介護」と呼びます)を心がけます。
具体的には、以下のようなことを行います。
○ケアプラン(個別の介護計画)に基づいた、計画的かつ合目的的な介護を行う。
○記録類を一元的に管理し、随時現状を分析しながら介護を進める。
○リアルタイムで職員間の情報の共有を図る。
○多様な職員研修などを通じ、職員のスキルアップを行う。