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テンダーヒル日記

わかば館に、御所小学校3年生が遊びに来てくれました。②

カテゴリ: 日々の出来事(わかば館)
更新日:2012年10月12日

今年に入り、御所小学校から3年生51人が遊びに来てくれるのは2回目。

1回目は、わかば館の建物の中のバリアフリーなどの環境を見学に。

そして今回の2回目は、住んでおられる高齢者を理解しようと様々な質問を考えてきてくださり、そして直接利用者様に質問をしようというところ。

日頃は私たちは、耳が不自由だったり、早口のコミュニケーションを避け、利用者に大きな声でゆっくりと話をします。

でも小学生達は、そんな配慮をすぐにできるとは限りません。

しかし、今回は私たちは出来るだけ子供達の話す力と高齢者の聞こうとされる力に任せようとあまり手出しはしませんでした。

質問内容は、10人ずつ5つのグループに分かれて、
「昔の服装」「昔の食べ物」「昔の遊び」「昔の勉強」そして「昔の洗濯」

入居者の方々は90歳程度。小学生は10歳。80年の差があります。
この差が、この答えに反映されるかどうか私たちも楽しみです。

まさか子供達、十二単(ひとえ)に、動物を追いかけ、石で遊び、薪を背負って寺小屋で勉強。川で洗濯をしていると川上からどんぶらこどんぶらこなんて思っていないでしょうね(笑)

さて質問が始まりました。
服装「どんなぱんつを履いていましたか?」(笑)
食物「天ぷらはありましたか?」(笑)
遊び「昔は家でどんな遊びをしましたか?」
勉強「夏休みはありましたか?ランドセルは?」
洗濯「どこで服をあらっていましたか?」(笑)

子供達の質問に、最初はなかなか聞き取れずに何度も聞き返しておられましたが、
さすが、高齢者。何度も何度も怒ることなく諭すように聞き返しておられました。

「ぱんつは今と一緒や」「天ぷらは昔もあったよ」「夏休みはあった」「洗濯は井戸でしていたよ」
とそれぞれの質問に答えてくださいます。

大きな差があったものもあれば、今と同じのもの様々有り、イメージと現実が一致していく様子がよく分かりました。

でも「今の子供達は幸せだよ。昔はなかなか遊びも出来なかったし、家の手伝いなんかが忙しくて、自由に好きな物も買えなかったし。。。」

と言われたのが一番印象的でした。

やはり、昔と今の大きな違いは、物の価値が変わってしまったんですね。
もっと大切にしていたし、ありがたみを感じていたはず。

入居者の方々はそれを伝えたかったんですね。

私も勉強になりました。

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